前回調べた元号のうち、10件以上(法人種別部門は100社以上)あった108(24)の元号を様々な部門で考察してみる。
詳細はExcelファイルのSheet3以降を参照。
以下の法人種別で検索。
現存率は多くが92%前後だが、令和・康保のみ特異的に100%近い数値を叩き出している(令和は100%)。
令和は2019年からの元号であり、康保も健康保険組合がそれほど再編されるものではないのもある。
長徳も寺が大半であり、再編や廃業といった影響を受けにくいのも特徴だ。
逆に一番低いのが文明の85%。すでに合併や閉業している企業が多いということであるが、理由に関しては法人番号検索を使っているのみでは不明である。
業種別。見ていくと、元号別でも有意な差が生まれているのがわかる。
多くは株式会社が一番多く、ついで有限会社、他法人、三合(合同・合名・合資)だが、一部異なるものがある。
株式会社率については後述。
有限会社率だが、令和が特異的に低い。有限会社の新設は2006年以降出来なくなったためである。それでも「有限会社令和」というのもあるが、これは平成31年4月以降に改称した企業がわずかながらあるのが要因だ。
代わりに、令和では三合の比率が高い。これは有限会社の代わりに新設できるようになった合同会社の影響が大きいだろう。
大正・養老については、合名・合資会社の比率が高い。
その他設立登記法人の比率だが、文化・保安・長延・明徳・長久が高い。文化は一般社団法人や特定非営利活動法人の比率が、保安は保安協会の比率が、それ以外は宗教法人の比率が高い。
それ以外の法人では康保が強い。健康保険組合があるのが影響した。
国・地方については極端に多いところはない。
もしかしたらもう少し続くかも。