現市町村ベース(さいたま市のみ合併前の4市)での2005年→2020年の高校定員数の増減。
全国的に少子化・過疎化が進む中、関東近郊で人口自体はまだ増えている埼玉県でも例外ではなく、2005年以降3度にわたる高校再編が起きている。
この影響で、現市町村ベースで3町(ときがわ町・毛呂山町・吉見町)が、旧市町村ベースで8町村(上福岡市・毛呂山町・吉見町・玉川村・川本町・騎西町・菖蒲町・北川辺町)が無高校自治体となった。
再編された高校には、毛呂山高校(定員160名に対し入学者52名)、騎西高校(定員120名に対し入学者33名)のように、高校としての役目を事実上終えていたようなものも多い。これが山中や島嶼部の分校であるならともかく、(交通網が浦和などに比べれば弱いとはいえ)そこまで小さいわけではない(毛呂山町:39052人(2010年時点)、騎西町:20113人(2010年時点))自治体でなおかつ交通網も(騎西町は鉄道がないとはいえ、鴻巣〜加須のバスはある)ここまで苦戦するようであれば、多角化や少人数教育などを行ったとしても存続は難しかったと言えるのではないか?
確かに、地域の受け皿や、遠くに通学できない学生への存在価値といった面での必要性はあるかもしれない。しかし、それならば定時制や通信制といったものもあり、必ずしもこだわる必要はない。極端な話、市街地の大きな都市の分校にすることも考えることはできるだろう。
私が考える高校再編論は以下の通り。
35人×6クラス=210人を基準クラスとし、それ以下は少人数クラスなどで特色を発揮できるだろう。しかし、35人×4クラス=140人を下回れば、学校としての存続にも赤信号が付く。