トゥアティエン=フエ省(承天順化省/承天-化省)

ベトナムで一番区切りがわからない省の一つ。「承天順化」と称されるから承天と順化の連合省であることはわかるのだが、フエの漢字表記は「化」のみ。じゃあ「順化」は何なのかというと、フエの歴史的名称である。

故都(古都のことではなく、故宮に似せて作ったことからそのような名称になった)フエは漢朝時代、ローマ帝国の五賢帝の一人でもあるマルクス=アウレリウス=アントニヌス(大秦王安敦)の使者が送られたことでも知られる日南郡(Nhật Nam)が置かれていた。

南北ベトナム統一後の1976年、承天省、順化市と廣平省(クアンビン省/Quảng Bình)、廣治省(クアンチ省/Quảng Trị)が合併して平治天省(ビンチティエン省/Bình Trị Thiên)が成立したが、1989年に廣平省と廣治省が分離し、残った承天省と順化市が合同で承天順化省となり、現在の形となった。

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